サンセベリア ロリダとバナナの成長
サンセベリアの中でも私が唯一好きな二種類、ロリダとバナナ。ひと昔前はふたつともとっても高価で庶民には手の出ない代物だったそうですが、最近は値段もかなり落ち着いているようで、子株であれば全然手が届きます。最近は人気がないような....。
※一般的には"サンスベリア"の名前で通ってますが、綴りを見ての通り、サンスとは読みません。サンセで。
※サンセベリアは分類がかなり煩雑で、リュウゼンツラン科となっていたり、スズラン亜科、キジカクシ科などなど、出典によっても分類が定まっておりません。ここでは、素人ながら最新の2009年のAPG IIIに則って、キジカクシ科 (学名: Asparagaceae)とします。学名の通り、キジカクシはアスパラガスのことで、あまりお目にかかれませんが、サンセベリアのランナーはアスパラガスにそっくりです。
※素人ではありますが、こうやって人の目に触れるところに書く以上、間違いはあってはならないと思っていますが、不勉強な部分もあり、間違いや訂正あれば教えてください。
Sansevieria rorida
キング・オブ・サンセベリアと呼ばれるサンセベリアの王様。大株は本当に圧巻です。扇状に葉を展開するのが特徴で、赤っぽい縁取りも人気の所以。
先程も書いたようにサンセベリアは種類も多く、普及種もかなり多いので分類が非常に曖昧になっている場合があります。ひどい場合ではロブスタがロリダとして花屋で売られていたり、もっとひどい場合ではサムライ・ドワーフがロリダとして売られているところも見たことがあります。
見た目が全然違いますので、知っている人ならすぐにわかります。ロブスタはロリダに比べ葉がどんどんのびるし、サムライは扇状にならず、ロゼット状になることがほとんどです。市場価格も雲泥の差があります...。
Sansevieria ehrenbergii 'Banana'
ロリダと並んで、(サンセベリア界では)人気の希少種バナナです。海外のフォーラムなどを見ると、バナナは園芸品種 (cv.)と書かれていたりもしますが、エーレンベルギーの交配種なのか、変種なのか不勉強でよくわかっていません。
バナナのことを"ソマリア・バナナ"と表記することもあり、おそらくバナナの出どころはソマリアなのでしょう。(ソマリアって本当にいい植物の宝庫ですね〜。)
バナナと無印エーレンベルギーの見た目も全然違いますが、そもそも、無印エーレンベルギーとして売られている株の多くがペロッティだったりと、もうわけがわかりません。普及種の宿命というか、むちゃくちゃ。同定*1もクソもなく、売っている花屋さんも札の通り売っているだけなのでしょう。
話はちょっとそれましたが、ロリダよりもっと肉厚な葉が扇状に展開するのが特徴です。エーレンベルギーとは全然見た目も違ってきます。
さてさて、長くなってしまった前置きはおいといて、この二種は「非常に成長が遅い」と言われています。しかし私の印象ではそこまで遅くはないかなという感じなんですよね。
今シーズンどれくらい成長したのか残しておきます。普通に成長が目に見えるでしょ。ワンシーズンでこれだけ成長すれば大したもんです。
サンセベリアはアルカリ性の用土が良いようなので、バナナをセメント鉢に植えてみましたが、やっぱり黒のプラ鉢が好きです。来年植え替えよっと。
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2018年11月19日
Sansevieria rorida / Sansevieria ehrenbergii 'Banana'
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